つまらない私の平凡な初恋

開口一番、美咲が私のところに駆けて来た。
「ゆっこ!ゆっこ!大変っ!!」
「ああ美咲、ごめんね」
「何が!?」
昨日の夜にひどいことを言った気がする。

「そんなことよりこれ見てよ!」
「写真?」
それを見た時、私の心は冷たく凍りついた。

「これ、先輩?」
「そうだよ!ゆっこじゃない女と家の前で喋ってる!」
嘘だ。見間違えでしょ。
昨日先輩と別れるまでは、はっきりとそう言えたのに。
でも今はほんの少しの疑惑が心に傷をつける。

「たまたまね、あんたの彼氏が女と歩いてるとこ見かけてつけて来たの」
「ごめん今日早退する」

最悪だ。