つまらない私の平凡な初恋

「はぁ...っ...はぁ...っ！」

「結局、断ってきちゃった」
私はやっぱり怖くなり家に帰ってきた。
「美咲に相談してみようかなぁ」

『先輩に家に誘われたんだけど...』
打ちかけたメッセージを消してスマホの電源を落とす。
ダメだ美咲に連絡しても、チャンスじゃん！としか帰ってこなさそうな気がする。
いや、信用してないわけじゃないけど、こういう時の美咲は頼ってはいけない。なんせ頭が恋愛のお花畑。

「もう寝よう」
今日勉強してないやと思ったが、もう疲れた。
何か胸騒ぎもする。

電気を消して、この焦燥感を消し去るように目を閉じた。