つまらない私の平凡な初恋

「ねぇ侑子?」
「なんですか先輩??」
先輩と付き合ってからもう少しで一ヶ月が経とうとしていた。

「今日なんだけどさ、ウチに来ない?」
「えっと...」
先輩から家に誘われたのは初めてだ。
もちろん私の家に入れたこともない。

「大丈夫だよ。借りたDVDとか見るだけだし。あと、昨日親がケーキ買って来てさぁ。食べて欲しいんだよ」
余っちゃっててと先輩は困ったように笑う。
そろそろそういうのが来るかと覚悟はしていた。
返事をしようと思っていたが、なんだか今日の先輩からは少し変な感じがする。

「あの、えっと」