つまらない私の平凡な初恋

体調がおかしい原因は恋の病だと美咲ちゃんに言われて、自覚した。
それから先輩にも正式な返事を出した。もちろんよろしくお願いしますと。
そこから私の色あせた世界は変わった。
放課後時間を合わせてのデート、土日は映画を見たり、カラオケに行ったり。
私は流行りものとかをあまり知らなかったが、先輩が合わせてくれた。

交友関係も前より広がった気がする。
というより私が今まで目を背けていたのだ。

「おはよう、美咲」
「おはよー、ゆっこ。はぁ~ゆっこから男の匂いが止まらないよぉ~」
「プッ、なにそれ」
美咲の恋愛脳は相変わらずだ。

そんなある日のこと。