次の日。


朔間くんは学校に来なかった。


もしかして…昨日…
心当たりがあった。
傘を差さずに走って帰った朔間くん…


「えー。朔間だが、今日風邪で欠席だ。」


「井上。」


「はいっ」


「今日の放課後、朔間にプリントを家に届けてくれないか?」
「住所書いとくからよろしくな」


「えっ。は、はい…?」