トリスタは職場のある5階建てビルからちょっとだけ歩いた場所にある小さな喫茶店だ。
昔からある古い店だけれど、マスターが芽衣子好みのダンディーなおじさまなのと、サンドイッチが美味しくてお気に入りのお店なのだ。
いつものようにミックスサンドとコーヒーを頼んで芽衣子と並んでカウンターに座る。
この店には職場の人はまったく来ないので、普段から二人で内緒話をするときはトリスタで!と言うのが合い言葉になっている。
「それで?なんかあったんだよね?」
芽衣子は私が悩むとすぐに分かるらしい。
今日もすでに何かを期待した目で詰め寄ってきた。
私は怯んで後退りするように体を後ろに倒す。
私の後ろは壁だから、どう頑張っても逃げ道はないのだけれど……。
「まぁまぁ、すずちゃんがおびえてるよ?めいちゃん。」
サンドイッチのお皿をカウンターの中からぬっと差し出しながらマスターが芽衣子を諌める。
「マスター!べつに私はすずを苛めてる訳じゃないわよ?」
芽衣子があわてて否定する。
私は受け取ったサンドイッチをつまみながら何から話すか?どこまで話すか?考えた。
昔からある古い店だけれど、マスターが芽衣子好みのダンディーなおじさまなのと、サンドイッチが美味しくてお気に入りのお店なのだ。
いつものようにミックスサンドとコーヒーを頼んで芽衣子と並んでカウンターに座る。
この店には職場の人はまったく来ないので、普段から二人で内緒話をするときはトリスタで!と言うのが合い言葉になっている。
「それで?なんかあったんだよね?」
芽衣子は私が悩むとすぐに分かるらしい。
今日もすでに何かを期待した目で詰め寄ってきた。
私は怯んで後退りするように体を後ろに倒す。
私の後ろは壁だから、どう頑張っても逃げ道はないのだけれど……。
「まぁまぁ、すずちゃんがおびえてるよ?めいちゃん。」
サンドイッチのお皿をカウンターの中からぬっと差し出しながらマスターが芽衣子を諌める。
「マスター!べつに私はすずを苛めてる訳じゃないわよ?」
芽衣子があわてて否定する。
私は受け取ったサンドイッチをつまみながら何から話すか?どこまで話すか?考えた。
