新しい人材育成担当の事務室には須藤さんが案内してくれる。
総務課のあるフロアの一番奥にあるのが人材育成担当の事務室。
今までのワンフロアーに大勢が勤務する体制ではなく、人材育成担当独自の事務室ということで緊張する。
ドアの前で深呼吸する私に苦笑いで頷いた須藤さんがドアをノックしてゆっくりと開く。
途端に室内にいた人たちの視線が一気に自分に向けられて怯む。
思わず後退りしそうになった私の背中を須藤さんが優しく押してくれて室内に足を踏み入れた。
須藤さんが最初に紹介してくれたのは親友だと言う逢坂茜さん。
今日から私の新しい上司だ。
妊娠中の逢坂さんは大きくせり出したお腹を柔らかな風合いの紺色のワンピースで包んでいて、肩までの真っ直ぐな黒髪をゆらせながら足早に私に歩み寄るなり、がっちりと私を抱き寄せた。
「うれしい!本当にうれしい!ありがとう澤田さん!」
興奮した様子でぎゅうぎゅう抱き締められて大きなお腹が押し付けられるので、大丈夫なのかな?と心配になる。
思わず隣に立つ須藤さんに視線を向けると呆れた顔の須藤さんが無言で逢坂さんの腕を引き剥がしてくれた。
「ちょっと茜!いつも言うけどあなたのその突飛な行動は初対面の人間にはかなり悪印象よ!澤田さんはただでさえ人見知りする繊細な子なんだから、いきなり抱きつくのはやめなさい!!」
冷静に一喝する須藤さんがいつも通りでほっとしてつい頬が緩む。
「ごめん……澤田さんもごめんなさい。」
反省したのか?ペコリと頭を下げた逢坂さんが改めて自己紹介してくれる。
「ようこそ!総務課人材育成担当へ!私が
主任の逢坂茜です。今日からよろしくね♪」
総務課のあるフロアの一番奥にあるのが人材育成担当の事務室。
今までのワンフロアーに大勢が勤務する体制ではなく、人材育成担当独自の事務室ということで緊張する。
ドアの前で深呼吸する私に苦笑いで頷いた須藤さんがドアをノックしてゆっくりと開く。
途端に室内にいた人たちの視線が一気に自分に向けられて怯む。
思わず後退りしそうになった私の背中を須藤さんが優しく押してくれて室内に足を踏み入れた。
須藤さんが最初に紹介してくれたのは親友だと言う逢坂茜さん。
今日から私の新しい上司だ。
妊娠中の逢坂さんは大きくせり出したお腹を柔らかな風合いの紺色のワンピースで包んでいて、肩までの真っ直ぐな黒髪をゆらせながら足早に私に歩み寄るなり、がっちりと私を抱き寄せた。
「うれしい!本当にうれしい!ありがとう澤田さん!」
興奮した様子でぎゅうぎゅう抱き締められて大きなお腹が押し付けられるので、大丈夫なのかな?と心配になる。
思わず隣に立つ須藤さんに視線を向けると呆れた顔の須藤さんが無言で逢坂さんの腕を引き剥がしてくれた。
「ちょっと茜!いつも言うけどあなたのその突飛な行動は初対面の人間にはかなり悪印象よ!澤田さんはただでさえ人見知りする繊細な子なんだから、いきなり抱きつくのはやめなさい!!」
冷静に一喝する須藤さんがいつも通りでほっとしてつい頬が緩む。
「ごめん……澤田さんもごめんなさい。」
反省したのか?ペコリと頭を下げた逢坂さんが改めて自己紹介してくれる。
「ようこそ!総務課人材育成担当へ!私が
主任の逢坂茜です。今日からよろしくね♪」
