ピピピ……ピピピ!
タラララァ~ンタラララァ~ン♪
目覚まし時計のアラームに続いてスマホの アラームまでもが鳴り出して、やっと頭が覚醒し始める。
時間は午前5時。
よし!
気合いを入れて起き上がる。
そうでもしないと低血圧な私に早起きはかなり辛い。
手早く母のお下がりのドレッサーの鏡で髪を整えるとパジャマを脱いで部屋着の楽なワンピースに着替える。
それからそっと部屋を出てリビングに滑り込む。
大丈夫。高嶺さんはまだ起きてない。
さっとリビングを見回しても昨夜と何ら変わりないことにホッとして、早速朝食の支度にとりかかる。
洋食より和食好きだと知ってからは、朝食もできるだけ和食にしている。
忙しくて昼食を食べ損ねるらしい高嶺さんは朝はしっかり食べる主義らしく、私も朝ごはん重視派なのでありがたいし、朝からがっつり食べてもらえるのはうれしい。
今朝は小松菜と油あげのお味噌汁に、ねぎとさっと湯通ししたイカの味噌和え。キュウリの浅漬け。玉子焼きも焼いた。
「う~ん……もう一品ほしいかなぁ?」
なんてつぶやきながら冷蔵庫を開けた時だった。
「いや、これだけあればごはん2杯は食べれるぞ?」
耳もとでささやかれて驚いて飛び上がりそうになる、あわてて振り返ればすぐ後ろに高嶺さん。
「うわぁ!お、おはようございます。」
「おはよ。相変わらず早いなぁ~昨日は疲れはててたから今朝は無理しなくて良かったのに。」
そう言うと私が開けた冷蔵庫からミネラルウォーターのペットボトルを取り出す、ついでのように私の頭をひと撫でして離れていった。
妙にドキドキした。
同居してからこんなことは日常茶飯事ってくらいによくある。
長身の高嶺さんにとって私は障害物にすらならないらしく、高嶺さんの腕はひょいっと私の頭上を通過して物を掴んで離れていく。
最初はびっくりしたけれどすぐに慣れてしまった。
なのに今朝は不用意に振り向いてしまったが為に、腕を伸ばした高嶺さんの胸にムギュッと抱えられてしまうような体制だった。
昨日だって抱きつかれた。
なのに今朝はなんか……妙にドキドキする。
「ん?どうした?具合でも悪いのか?」
ミネラルウォーターを飲みながら席についた高嶺さんが、冷蔵庫の前で動かない私を心配して立ち上がろうとするのを、あわてて制する。
「なんともないよ!お弁当のおかず考えてただけだから!」
「そう?ならいい。早く食べよう!」
急かされるようにそう言われてお茶碗にご飯をつけると私も座る。
「「いただきます。」」
ちょっと早起きして、ふたりでゆっくり食べる朝ごはん。
また1週間頑張ろう。
ひそかに決意した。
タラララァ~ンタラララァ~ン♪
目覚まし時計のアラームに続いてスマホの アラームまでもが鳴り出して、やっと頭が覚醒し始める。
時間は午前5時。
よし!
気合いを入れて起き上がる。
そうでもしないと低血圧な私に早起きはかなり辛い。
手早く母のお下がりのドレッサーの鏡で髪を整えるとパジャマを脱いで部屋着の楽なワンピースに着替える。
それからそっと部屋を出てリビングに滑り込む。
大丈夫。高嶺さんはまだ起きてない。
さっとリビングを見回しても昨夜と何ら変わりないことにホッとして、早速朝食の支度にとりかかる。
洋食より和食好きだと知ってからは、朝食もできるだけ和食にしている。
忙しくて昼食を食べ損ねるらしい高嶺さんは朝はしっかり食べる主義らしく、私も朝ごはん重視派なのでありがたいし、朝からがっつり食べてもらえるのはうれしい。
今朝は小松菜と油あげのお味噌汁に、ねぎとさっと湯通ししたイカの味噌和え。キュウリの浅漬け。玉子焼きも焼いた。
「う~ん……もう一品ほしいかなぁ?」
なんてつぶやきながら冷蔵庫を開けた時だった。
「いや、これだけあればごはん2杯は食べれるぞ?」
耳もとでささやかれて驚いて飛び上がりそうになる、あわてて振り返ればすぐ後ろに高嶺さん。
「うわぁ!お、おはようございます。」
「おはよ。相変わらず早いなぁ~昨日は疲れはててたから今朝は無理しなくて良かったのに。」
そう言うと私が開けた冷蔵庫からミネラルウォーターのペットボトルを取り出す、ついでのように私の頭をひと撫でして離れていった。
妙にドキドキした。
同居してからこんなことは日常茶飯事ってくらいによくある。
長身の高嶺さんにとって私は障害物にすらならないらしく、高嶺さんの腕はひょいっと私の頭上を通過して物を掴んで離れていく。
最初はびっくりしたけれどすぐに慣れてしまった。
なのに今朝は不用意に振り向いてしまったが為に、腕を伸ばした高嶺さんの胸にムギュッと抱えられてしまうような体制だった。
昨日だって抱きつかれた。
なのに今朝はなんか……妙にドキドキする。
「ん?どうした?具合でも悪いのか?」
ミネラルウォーターを飲みながら席についた高嶺さんが、冷蔵庫の前で動かない私を心配して立ち上がろうとするのを、あわてて制する。
「なんともないよ!お弁当のおかず考えてただけだから!」
「そう?ならいい。早く食べよう!」
急かされるようにそう言われてお茶碗にご飯をつけると私も座る。
「「いただきます。」」
ちょっと早起きして、ふたりでゆっくり食べる朝ごはん。
また1週間頑張ろう。
ひそかに決意した。
