「マジで?じゃあ今まで誰とも付き合ったことねぇの?」

「ないですよ。ありえません」



ブサイクだし。

それにいじめられっ子だったし。



人気者の山岸に告った、身の程知らずなブス。

なんて言われて、クラスメイトみんなに笑われて。



親友だった亜美まで、私のそばを離れて、私のことを笑った。

かわいそうだと慰めてくれたその翌日には、山岸くんと一緒に私のことを笑ったんだ。



指をさされ笑い者にされながら、私は泣きながら日々すごしていた。

そんな私と付き合いたい物好きなんているはずがなかった。



「マジかよ、意外だなぁ。なんで?今までめちゃくちゃ告られてきたんだろ?」

「……」