響くんとは付き合いません!!




女の子の高い声。

ここは私が通っていた中学も近いし、高校も近くにあるから学生のたまり場になってたんだよね。



いまは夏休みだけど…。

夏休み中も、亜美とはよくここで会ったもんだ。



「あー……やばい。さっきの人めちゃくちゃイケメンだったなー。あぁ、やっぱ声かけてみよっかな?」

「お、まさか逆ナンすんの〜?やるねぇ、亜美」



え……亜美?

亜美ってもしかして?



後ろをぱっと振り返ってみると、ちょうど私が座っていたあずまやのベンチに座ろうとしていた女の子と目が合った。