「私が……」 「あっ、そうだ!!」 響くんが急に声をあげたから、亜美にもいじめられるようになった、という話しを止めた。 「つーか、喉乾かね?」 「え?あぁ……そだね?」 いきなり何を言うのかと思えば。 ジュースが飲みたくなったってことね? 「公園の入り口んとこに自販機あったよな?俺、なんか買ってくるわ」 「あ、じゃあ私も一緒に……」 「満瑠は涼しいここで待っててよ。すぐ戻ってくるから」 響くんはさっと立ち上がると、くるりと踵を返し走り去っていってしまった。