「親友だった亜美とね、恋愛トークを毎日してたんだ〜」 池のそばの、あずまやの下。 私は山岸くんのことばっかり話してた。 廊下ですれ違ったとき、ちらっと目が合ったとか。 友達と笑いながら話してる横顔が可愛い、とか。 「親友だった、ってどういうこと?今は違うのか?」 中学2年生のころのように、あずまやの下でとなり同士に座る。 あのころと違うのは、となりにいるのが亜美ではなく響くんってことだ。 私は響くんの視線を浴びながら、こくん、と頷いた。