「すっぴんでも可愛いじゃん」 後ろから伸びてきた腕に、首元を抱きしめられた。 「か、可愛くなんかないもん……」 「可愛いよ」 耳に甘い声と、熱い吐息がかかる。 響くんの手が私の頬に触れ、ぐいっと右上を向かされた。 「ほーら、可愛い」 鼻先が触れそうな距離感でばちん、と目が合う。 「そっ、そんなこと……」 響くんの唇に続く言葉を遮られた。