響くんに身を委ね、私は人生ではじめての経験をした。



「大丈夫か?痛くない?」

「んっ……だい、じょうぶっ…」



顔を両手で覆い隠してしまうほど、恥ずかしくて。

自分からこんな甘い声がでるのかと、驚いて。

聞いていたとおり、やっぱり痛くて…。



「本当に大丈夫?やっぱりやめとく?」

「ううんっ…!このままっ……大丈夫だからっ」



だけど、すごく幸せを感じた。

今まで生きてきた中でいちばんの、大きな大きな幸せ。



「響くんがはじめての人でよかったっ……」

「俺も……満瑠のはじめての男になれて嬉しいよ」



好き。

大好き。



何度も何度も言い合った。

1ヶ月会えなかった空白を埋めるように、しばらくの間離れなかった。