いとも簡単に留め具を外した響くんの腕を咄嗟に掴む。 これから響くんの手が私の敏感な部分に触れるのかと思ったら、急に恥ずかしくなってきたからだ。 「やっぱり嫌?やめようか?」 心配そうな声が降ってきた。 「う……ううん、その…恥ずかしくて…」 「あー、そういうこと?」 「あ、あとね……やっぱりちょっと、怖いのもある…」 「大丈夫だよ、優しくするから」 私の頭を撫でる手つきも、声も、眼差しもすごく優しい。 不安も恐怖も消えてなくなって、私はこくん、と首を縦に動かした。