「ビビったぁ。ホームにいるならいるって言っといてくれよな」
「ごめんごめん、ちょっとびっくりさせたかったの」
「ちょっと、じゃねぇよ。死ぬほどびっくりしたっつーの」
響くんはムッと唇を尖らせたあと、でもすぐに目を糸のように細めて笑いかけてくれた。
「久しぶりだな、満瑠。めちゃくちゃ会いたかった」
「私もっ……!ほんとに、ほんとに会いたかったよ」
1ヶ月ぶりに会った響くんは、白かった肌の色が陽に焼けて黒くなっていた。
明るかった髪色は、もっと明るくなってほとんど金髪だ。
それ以外は、なんにも変わってない。
私の大好きな、大好きな響くんだ。


