響くんとは付き合いません!!




「俺もホームの中まで行くよ」



駅につくと、改札口の周りは相変わらず混雑していた。



「いいの?ありがとう」



そんな中で響くんは、切符売り場で入場券を買ってホームの中までついてきてくれた。

いまの時間はちょうど15時。

響くんと一緒にいられるのは、あと16分だ。



「響くん?」

「ん?」

「好きだよ?」



さっきは、周りに人がたくさんいて恥ずかしくて言えなかったから。

だけどこのまま言わなかったら、顔を見て直接気持ちを伝えられるのは1ヶ月半も先になる。



だから、今のうちに言っておこうと思った。