だけど、こうやって響くんのとなりで幸せを感じていられるのもあと1時間。

それを過ぎたら、夏休みの間はずっと会えない。



「ねぇ、響くん…?」

「ん?」

「夏休みの間……他の女の子に、目移りなんかしないでね?」



響くんはモテるから心配だなぁ。

私なんかよりも魅力的な女の子はたくさんいるから、やっぱり違う女の子がいいってなりそうでそれがいちばん心配だ。



「するわけねぇじゃん。お前のとなり以外考えらんねぇよ」

「ほ、本当に…?」

「なに?そんなに心配?」