ここちゃんとの関係も悪くなると思いきや、これまでと何ら変わらないし。



『……ごめん』



響くんと付き合うようになった日の夜。

就寝時間の前に、ここちゃんがわざわざ私の部屋を訪ねてきた。

泣き腫らしたような顔をしていた。



『あのあと、ひーくんにめちゃくちゃ怒られた…。お前がそんなに性格が悪いとは思わなかったって。平気で人を傷つけるようなことを言うやつは嫌いだって…』



あれだけ怒っていたから、まさかここちゃんが謝ってくれるなんて思ってなかったからびっくりした。

それよりも響くんが、私のために怒ってくれていたことにはもっとびっくりだった。