「みんな残念だなぁ。満瑠の可愛さに気づかないとか、あまりにも見る目がなさすぎて人生損してる奴らばっかだよな」



胸板にぴったりとくっつけていた顔をあげると、同じタイミングで響くんも私を見下ろした。



なんで……?

なんで響くんは、こんな私なんかに優しく笑いかけてくれるの?



「私……中学3年生のころにね、山岸くんに告白して…気持ち悪いって言われてフラレたの」



それ以来、恋をすることが怖くなったこと。

好きだと伝えることが怖くなったこと。



ぼろぼろ泣きながら、ところどころ言葉をつまらせ話した。