響くん……。 私のブサイクな素顔を知って、いじめられていた暗い過去を知って。 引いちゃったのかな。 嫌いになっちゃったのかな…? 「響くんにだけはね……言いたくなかったっ。知られたくなかったっ…!」 顔をうつ向けたまま、もれそうになる声を抑えてむせび泣く。 とめどなく流れる熱い涙は、頬をしたたり足元にぼたぼたと落ちては地面の色を変える。 「満瑠…?」 ぽん、と大きな手が頭に乗っかった。 「顔、あげてよ」 おそるおそる視線をあげると、響くんは優しく微笑んでいた。