響くん、なにを言うつもりなのかな。 山岸くんみたいに、気持ち悪いっていう? ブサイクっていう? ……怖いな。 聞きたくないな。 「満瑠、待ってよ」 傷つくことが怖くて、逃げ出そうとした。 だけど、ブランコから立った瞬間に響くんに腕を掴まれてしまった。 「なんで逃げるんだよ」 強い力だった。 声も真剣だ。 「だって……見たんでしょ?私の、中学生時代の写真…っ!」 響くんと目を合わせたくない。 怖かった。 冷めた目で私を見下ろしているのかな、って思うと伏せた顔をあげることができない。