「見てぇ、ひーくん!これ、中学生時代の満瑠ちゃんだって!」

「……え?」



ここちゃんのスマホを眺める響くんから、笑顔がなくなった。



見られた?

本当にあの、卒アルの気持ち悪い個人写真の顔を見られたっていうの?



「キモイとかブサイクとかって言われたりして、いじめられてたらしーよ?ねぇ?ドン引きじゃない?」

「……」



響くんは、ここちゃんのいじわるな問いかけに答えなかった。



スマホの画面から目を外さない。



きっと、驚いているんだ。

このブサイクな生き物が、本当に漆島満瑠なのかって。