冷ややかで、嘲るような瞳。

その勝ち誇った笑みが、私から平常心を奪う。



「え……ちょ。いっ、いきなりなにを……?」



待って。

待って、待って!



ここちゃんにバレてしまった?

私が、出身中学校を偽っていたこと。



「満瑠ちゃん、嘘はよくないでしょ?本当は清鈴中学校に通ってたんだってね?」

「……どうして…」

「いとこの友達の萌々音ちゃんがね、満瑠ちゃんの名前にどうしても覚えがないからって、周りのお友達にも聞いてわざわざ調べてくれたんだよ」