「そっか。だから響くんは、こんなに立派な家が近くにあるのにわざわざ全寮制の学校を選んだんだね」 「まぁ……そんなとこ。寮にいれば、必ず誰かいるし寂しいなんて感情ねぇかなって思って」 「響くんって……寂しがり屋さんですね」 こうして話しているあいだも、私の手を握ったまま離さないのだから。 「でもそれは、満瑠もそうだろ?寂しい、悲しいって目ぇしてんじゃん」 「……」 「どうしてこの子は、悲しそうな顔で笑ってんのかなってずっと気になってた」