九折くんと一緒に図書委員の仕事がある、なんて言ってしまったばかりに…。 行くなって言われて、振り切るのが本当に大変だった。 「相変わらず仲いいな」 カウンターの中に回って、九折くんのとなりに座った。 ふぅ、と大きなため息がもれる。 「ぜんぜん仲良くないってば」 今日は1日中、響くんとの関係を言われてばかりだ。 まぁ響くんはイケメンだしモテるし、素行も悪くて特に目立つ存在だから。 そんな彼と私が付き合っているのかどうか、気になっている人はたくさんいるんだろうな。