「わーっ、ちょっと見て満瑠!」

「ん、なに…?」



取り出し口からプリクラを手にした奈央ちゃんは、なにやら興奮気味だ。

となりからプリクラを覗きこむと…。



響くんが私のほっぺにキスをするプリクラに、でかでかと『みちる愛してる』の文字があった。



「これ書いたのぜったいに響だね」

「……うぅ…」



ぼっ、と身体が燃えるように熱くなる。



「やるねー、アイツ」なんて、奈央ちゃんはくすくす笑いながらプリクラを4等分に切っているけど…。



わ、笑えないよっ。

キスまでされて、こんなラクガキまで恥ずかしい…。