えー、私ったら自分の意見を力説するあまり、思わずプロポーズまでしちゃってたのかも、恥ずかしい。

「えっと、それは」

ドギマギして困っている私を彼はクスッと笑う。

「その時がきたら、俺からちゃんと言うからね。今は予約だけしとくよ」

「は、はい、よろしくお願います」

カーッと顔から火が出そうなくらい熱くなる。

予約ってもしかしたらプロポーズの予約ってことなのかな。そうだったらいいな。

「あ、あの私、2学期からは正式なバスケ部のマネージャーになりたいです。先輩がいいって言ってくれるなら」

「え。俺は構わないけど。蒼井さんはいいの?」

「はい、私、結構好きなんです。みなさんのお世話をしたり、裏方の仕事も楽しいです」

「そっか、まあ、蒼井さんがそう言うなら、俺は構わないけど。部員がちょっかいだしてきたら、一番に俺に言って」

「はい」

心配性な先輩にドギマギしながら返事をした。