先輩の彼女にしてもらいました

怒ったふりをしようとしていたけど、彼の胸のぬくもりにクラクラしてしまいそう。

「でも、寂しいって思ったのはホントだよ。1日でも会えないと変な気分で落ちつかない」

先輩は、私の耳元で熱くつぶやいて、耳たぶにくちづけをする。

「蒼井さんが、寂しいのを我慢して俺に言わないから、あんまりそれがいじらしくてついいじめたくなった」

「先輩、どうしてわかったの?」

私が寂しいって、言うのを必死で我慢していたこと。

「だって、また泣きそうな顔してるし。すぐにわかるよ。どうして無理するの?言ってくれたらいいのに」

先輩は、優しい口調で言いながら私の髪を撫でる。

「だって先輩は、これからもどんどん遠くへ羽ばたいていく人だから、こんなことで、いちいち、弱音吐いちゃいけないと思って」