先輩の彼女にしてもらいました

「とっておきの写真って?どんな感じのですか?」

「それは、蒼井さんが考えて。俺が喜んで元気になるようなのを送って。誰にも見られないようにするから」

「は、はあ」

つばさ先輩にしか見せないとっておきの写真で、彼が喜びそうな?

そこまで、考えて、頭が爆発しそうなくらい顔が熱くなった。

「えっ、でも、そんな、そんなのダメです。恥ずかしいし、それに」

私が顔を隠して抗議すると、またもや先輩は顔を背けて、こっそり笑っている。

「もうーっ。先輩はー」

さっきから、からかわれていたことにようやく気がついて、頬を膨らませて怒った。

「冗談、冗談、ごめんごめん、蒼井さんがあんまり可愛いから、つい」

「もうっ、知らない」

先輩に腕を強く掴まれてまた抱き寄せられる。