先輩の彼女にしてもらいました



「トレーニング、行ってきまーす」

「あまり、遅くなったらダメよ。先輩に送ってもらうのよ」

リビングにいる母に、はーいと返事をして、社宅を出た。

あれから3日後、私はすっかり快復していて今日は先輩の夕方のロードワークにお付き合いすることになっている。

私が熱中症になりかけたあの日、うちまで送って来てくれた先輩を母に紹介した。

母は、先輩があんまりカッコいいので、すごく驚いていたけれど、彼とのお付き合いをわりとすんなり認めてくれた。

中学の頃に比べたら、私が喜んで学校に通っているので、母も先輩のおかげだってすぐに気がついたみたいだった。