先輩の彼女にしてもらいました

「ごめん・・・」

胸の奥が、急に重苦しくつかえるような気がして、私は体育館から飛び出していた。

「蒼井っ」

後ろで時田くんが、呼ぶ声が聞こえたけれど私は振り返れなかった。

部室の横にある水道まで走って行き、急いで顔を洗った。

先輩、どうして?

もう、何日も先輩と話していない。ちょっとした挨拶すらできないし、目が合ったのにあんな風にそらされてしまう。

もう、駄目なのかな、私達。

もう、嫌われちゃったのかな、私。

こんなところで、泣いてたらダメだって思ったから、ずっと水でジャブジャブ顔を洗っていた。

ようやく、落ちついたので蛇口を閉めて、顔をあげた。

目の前に、タオルが、差し出されたのでビックリして振り返る。