おずおずと彼女がこちらへ向き直ると、そっと瞳を閉じたので、少しかがんで顔を近づける。

胸の前で両手を握り、ちょっと緊張気味の彼女は、かすかに震えている。

触れるだけのキスをしたら、彼女が違うって首を振るので、ちゃんと唇を重ねた。

「ん・・、フッ・・ンン」

真っ赤な顔をして、声を漏らす彼女にどうしょうもなく興奮してしまった。

角度を変えて何度か深く、くちづけると彼女が、その場にへたりこんでしまった。

「蒼井さん大丈夫？ごめん、つい」

ついつい、思いきり本気のキスをしてしまった。

彼女がハアハア苦しそうに息をしている気がして、彼女の横に座って、顔を覗きこんだ。

大丈夫かな、また発作が起きてやしないだろうか。