後ろから、バスケ部のアホどもがヒューヒュー冷やかす声が聞こえた。

廊下を走るとすぐに屋上への階段があり、そこを彼女と駆け上がる。

急いでドアを開けると、真っ青な空が目に飛び込んできた。

彼女をみると、悲しそうに眉を下げて唇をギュッと結んでいた。

なんて言おう、なんて言い訳したらいい?

なんて言葉をかけたら信じてもらえる?

いや、俺、それほど悪いことはしてないはずなんだが、たぶん。

しかし、なんだろこの罪悪感とうしろめたさは。

「蒼井さん、ごめん」