「つばさ、私達もうダメだね、別れよ」 20キロのロードワークを終えて、自宅への坂を上っていた時に桜に唐突にフラれた。 高校2年の3月、もうすぐ春休みに入るある日の夜8時頃のことだった。 ハーハー 流石にキツイ。今日のバスケの部活もハードだったけど、家に帰ってからの自主練も毎日欠かせない。 いま、20キロ走ってきて、クタクタの俺に、 彼女としてのねぎらいの言葉じゃなくて、いきなりそれかよ桜。 桜は岳の家から出てきたところで、ちょうど坂を走ってきた俺に、冷たい目をむけて待っていた。