先輩の彼女にしてもらいました

このまま、抱きしめてキスしてしまいたい。

いや待て、相手は夢子ちゃんだぞ、慎重に慎重に。

俺のなけなしの理性を総動員して、なんとか手は伸ばさずに我慢した。

「あれ、弁当食べてないの?もしかしてここで食べるつもりだった?」

隠れていた方の手には弁当の巾着袋を持っていたのに、やっと気がついた。

「それなら、俺もう教室戻るからゆっくり食べて」

「あ、すみません、ありがとうございます」

「それじゃあ」

俺は一刻も早くこの場から立ち去りたかったので、ちょうど良かった。

ホントは、ずっと気になってた彼女と、やっと話せていっぱいいっぱいだったから。

「あ、あの先輩、顔、大丈夫ですか?痛くないですか?」

「え?顔?」