結局俺は流れ星のなの字も見れなかった。
ハナは何個か見たらしい。


「ハナちゃん〜。」

「なんですか?」

「俺の名前呼んでみて」

「…優ちゃん。」

「…ふふっ」

「なんですか。」



呆れた顔で俺を見る。



「なんで優ちゃんなの?」

「……先輩だから。一応。」

「一応ってなんだよ。笑」

「……。」



ハナをこのまま帰したくなかった。