「グラウンドの誰を見てたの?」


「……。」



ハナの真っ直ぐな視線に
目を逸らしたくなる。



「…星が見えないです。」


「ぁ、あぁ。ごめん。」


またペースを乱された。
ハナの横に座り込む俺。


普通の女の子なら
ちょっと!先輩っ!
みたいになるんじゃないのか。


今までの女の子ならそうなったはずだ。


ハナは普通の女の子とは違うのか。


そんなところにも惚れてしまった。