創聖期の物語は多くが神話として形を残している。


中でもニヴァルレグリア神話の序章として有名なのが、光と闇の大戦“アルファルシア”である。光と闇の闘いは、“神”と“悪魔”の構図下で広げられた大戦を意味し、この戦いで勝利を収めた神はこの地上に降臨し、ヒトと神を繋ぐ地・“星の原点”を築きあげた。


この事で多くのヒトが神に知恵を授かり、神の声を借りて世界を調停へと導く。


だが、ヒトの中に異端の者が姿を現す。魔女の存在である。


彼女らは神のみが使えた力を用いていた。先の大戦の神の力を知る者は驚き、崇拝したが、何も知らない民はただ異能の力に恐れるだけだった。


時に小さな争いが起こる。小さな村の少年が、魔獣に襲われたのだ。


魔光石の放置は、時として暴走し、強大な力が具現化されれば、悪意を抱いた獣を世界に産み落とす。


偶発的に産まれる魔獣は、頻度が少ないが、その裏には先の大戦で破れた悪魔が居た。


悪魔の持つ闇の波動を感じた魔女は、その真実に気付き、悪魔に対抗すべく挙兵する。先の戦とは異なり、魔女対悪魔の構図の下、再び戦いが起こる。


これが“創聖戦争”である。


この大戦で指揮を執り、闘いを勝利に導いた魔女は“瞬光の魔女”と名乗りを上げた。


リーダーの魔女の二つ名は後に語り継がれることとなり、その名はカルサリア暦も途絶える事無く受け継がれている。


創聖戦争の後、世界は混沌の時代に突入する。


次はヒトとヒトの憎しみの絶えない時代が到来する。誰もが神に認められ、傍に君臨するかを求め、争いが起こる中、苦悩した神は優れている7人のヒトを“星の原点”に集め、宝具を与える。


その宝具を持つ者を“ナイツ・オブ・ラウンド”と称し、神は世界と“星の原点”の交流を自ら断ち、7人の人間に世界を納めさせた。


そうして神の時代、創聖期は終わりを告げる。