屋上で過ごした日から一週間。
突然悲報が入った。
突然美桜の容態が急変。
岩崎先生たちが処置するも、危ない状態が続いているため、集中治療所室へ。
家族しか入れないため、俺達兄妹はあの日から美桜に会うことが叶っていなかった。

桜「蓮兄、来たよ」

『桜か、目の方はどうだ?』

桜「もう微かな光しか見えてないよ、多分1ヶ月もすれば、完全に見えなくなるんじゃないかな?」

『そうか・・』

杏[そうしたら、小学校も転校しないといけないね]

『そうだな、盲学校か、母さん達に話しておかないとな』

五月「蓮、俺、3年間ぐらい、イギリスの大学病院で療養に行くことになったんだ、向こうに専門の医者が居るから」

雷都「俺、幹細胞移植をすることになった」

『俺ももうすぐアメリカに行かないと行けないな』

桜「皆、居なくなるんだね」

真希「桜、私達は居なくならない、三人とも、
元気になるために、日本を離れたり、別の土地で療養するだけよ」

『桜、絶対元気になって帰ってくるから、それまで、
俺の大切な未来の奥さん、桜の義お姉ちゃんを頼むぞ、
お前にかできないとこだ』

桜「うん、分かった!」


どうにか桜を納得させて、俺達入院組を残してあとの兄妹は帰っていった。