「おい!聞いてんのかよ?
なんで付き合ってるんだ?」
「………ぅ……。
私にもわかんないよ………」
本当にわからない……
男性恐怖症が
治ったわけじゃない……
なのになんで付き合うとか
言っちゃったんだろう……
「はぁ…わかんないとか……
お前……何だかんだ言って
男好きなんだろ……」
「な………違うし!」
私が男好きとか
ありえないじゃん……
だって………
エロ男が前にいるから私は
今にでも吐きそうなのに……
それに……
あの日以来…
…私は男なんかと話すのだって
イヤ……
あんなことがあったのに……
………あんなこと……
じゃあなんで私、健司ちゃんと
付き合うなんて………
健司ちゃんのこと女と
してみてるせい……?
やっぱやめよう……
そんなのだめだ……
「私…健司ちゃんに
断ってくるね!」
「え?おい、ちょ………」