「まぁ、もう克服したけどな…
お前も克服すればいいんだよ」




―――――こいつ……
神経に考えてくれてる…



男性恐怖症だって言ったら
今まで散々笑われてきたのに…
こいつは違う………



やっぱ優しいのかも……




「そうなんだ………
私もできることなら克服
したいなぁ……」




「じゃあ俺も手伝ってやるよ」



―――――え?


優しい………優しすぎる……



「ありがとう…」



「いいえ(ニヤ」



――――え?


なに……その笑い………



「……チュっ……」



―――――――!?!?


何で…?

私、また………キスされてる……



さっきの笑いは企んでた笑い
だったんだ!!


最低!!
こんなエロ男を優しいと
思って気を緩めてたのが
いけなかったんだ―――



「…………んッ………ゃ……」



―――――!!!!


舌……絡んでますが………


もうだめ………

気持悪すぎる……………

また吐きそう………



「…ゃ………ん……め………」



――――もうダメ……吐く……



「………ちゅく……プハッ」



吐く……って思った瞬間
エロ男の唇が離れた………