ただ……
男の人に手を握られるのが
イヤだっただけ……



だけど……
変態野郎のさっきの言葉を
思い出した…



『健司を傷つけるな…』



なんでこれがなぜか
頭から離れなかった……



そういえば…なんで
健司君を傷つけるなとか
変態野郎に言われなきゃ
いけないんだろ……



まさか変態野郎は
健司君が好き………



―――パコッ



「痛ッ…」



誰かにファイルでぶたれた…



「…へ…変態野郎ッ!」



「「変態野郎?」」



真理と健司君が同時に私と
変態野郎を見た……



「お前…変態野郎とはヒドイ
言い方だな(ニヤ」



―――――ヤバ


変態野郎って呼んでること
ばれちゃった……



……………ってそうじゃない!
こいつ今不敵な笑みで
こっち見てた……恐い……