「あのさあ、な…倉島さん。昨日のは何なの?」

ななちゃんって、言いそうになる。

言いたい。

「いや、そのまんま。いい?」

あ、声、聞けた。変わんないな。
でも、話すこと、ないし。

「そ。じゃ、いいや」

頭を下げて、俺は玄関の外へでた。