「あら息子さん! と、いうことは、ゆうくん? まあー、美男子に成長して」

「…はあ」

対応困る、こういうの。

「どうしたの?」

あ、そうか。

「な、えーと、娘さんに用があって」

「あらそう!」

倉島さんは振り返った。

「菜々子ー、あなたよー」

あー、こなくてもよかったかも。

「瀧上さんー! ってゆうくんだったのねー!」

幼稚園の頃そんなに関わりなかったけど、そこだけぽん、と楽しくなって、だんだん周りもそうなる人だと思った。
そう覚えている。

あ、来た。