?『それで〜??
他に聞きたいこととかありませんか〜?』

……え、っと…

彼はまた本を開いていた。

私「私は…いつまでこんな場所にいればいいの?」

?『こんな場所だなんてひどいですねぇ〜」

彼の笑顔は崩れない。

『ひどい』なんて口で言ってはいるが本当はなんと罵られようがどうでもいいんじゃないだろうか。

?『いつまで、ですかぁ?
そんなの、永遠に決まってますよぉ〜』

は?

永遠??

ずっと???

?『おじょーさんがいくらここにいようとあなたの罪は消えません。
ですから、ずっとここで彷徨っていてください。』

私「は…?私以外にも!私より罪を犯した人はたくさんいる!
なのになんで私なの?!
現実でも…こっちでも…結局一緒じゃない…」

彼は初めて本当に愉快そうに口角を上げた。

?『おじょーさんはそれだけの罪を犯したんですよぉ〜自覚がないだけでね?』

彼の表情は変わらない。



この場の空気が少しだけ変わった気がするのは気のせいだろうか。

?『おじょーさん、あなたにはわかりますかぁ?残された人の気持ちが。』

え…っ

?『それは死ぬことよりも、最もつらい、永遠の地獄だと、僕はそう思います。』

私「なんの…こ…っ」

彼は初めて真顔になった。

相変わらずその瞳に私は写っていない。

ただ、そこにある何かを見据えているようだった。

?『おじょーさんのお母さん、お父さんは?
あなたのいない世界で生きて行かなくちゃならないんですよ〜?
彼らはなんの罪もないのに。
おじょーさんの勝手で、地獄を味わう。
ですからおじょーさんには彼らと同じ永遠の地獄を味わってもらうんです。
愛する人のいない、誰もいない、ひとりぼっちを。』

私は「!!!
ぃ、やだ…!いやだ!!!
帰りたい!!!一人は嫌だ!!お母さんとお父さんに会いたい!!!」

私の目からはいつの間にか大量の涙が出ていた。

一人は嫌だった

一人は

辛すぎる