同期以上、彼氏未満

「昴、詩織の部屋に盗聴機仕掛けてるんじゃないでしょうね」


「まさか、ノックする前にドアを少し開けて盗み聞きしてたとか?」


「んなことするか、アホ。


窓が少し開いてて、丸聞こえや」


「あー、閉め忘れてた」


「で、どうなん詩織?」


「・・・うん、先生が好き」


「じゃあ、答えは簡単や。


その美保っていう女から、奪えばいいやんか。


詩織が本気なら、まずはその気持ちを伝えな」


「玉砕するかもしれないのに?」


「ま、そん時はそん時や。


ここでウジウジしてたって、なんも変わらへん」


「そりゃそうだけど、遠距離だし・・・」


「距離に負けるようなら、それまでや」


「詩織、昴の言うことも案外あたってるかもよ。


気持ちを伝えた上で、遊びか本気か確認したら?


遠距離だからバレないと思って嘘つくかもしれないけど、確認する意味はあると思うな」


「二人とも、ありがとう。


先生にぶつかってみる」


「詩織、頑張りや」


「応援してるからね。


泣きたい時は、一緒に泣くから」


「ええな詩織、恋愛に悩めるなんて幸せや」