「んな、私が分かるわけないじゃん〜」 「そうだわ、聞く相手間違えた。あ、そうだ、秦野!あんた頭良いよね?」 そう聞いてもいつもみたく起きない秦野君を、愛可は手に持っていたノートで軽く叩く。 もちろん愛可の軽くは、イコール暴力だから。 「…ん"?」 すっごい気分悪そうに起きたじゃん秦野君。 寝起きでも、ちょっとイケてる。 「この問題、わかる?」 「………」 「ねえ」 「寝不足だっつーの」