「そっか………………そっか……。」
『陽世っ……!』
「分かった。ありがとう。……ごめん……1人にしてくれる?」
『陽世…………わかった。』
ガラガラ
キャンプからの帰り道だった。
後ろから飲酒運転の車が猛スピードできていたそうだ。
しかしトンネルの中だったため、どの道避けることは出来なかったそうだ。
そのまま飲酒運転の車が私達家族の車に突っ込んできてた。
私と弟達が生きてたのは奇跡に近いらしい。
相手の車の運転手も亡くなったみたいだった。
しかしそんなことはどうでもよかった。
私は涙が出なかった。
泣きたいとも思わなかったんだ。
心に穴が開いた感じがして、ぼーっとしてる中、頭の片隅にあったことは、これからどう生きるか。
ただそれだけだった。

