ぬくもりのそばで

ガラガラッ


「公生!!」

公生『ねーちゃん…… 』

先生「あ、公生君のお姉様で?」

「はい……」

先生「津田さん、こちら公生くんの保護者です」

「初めまして、保護者の水瀬陽世と申します。この度は公生がご迷惑を掛けてしまい申し訳ございません!」

(うっわ国会議員……)


『お顔上げてください。失礼ながら、水瀬さんは公生くんのお姉様ということで? 』

「はい……」

『先程、先生の方から事情は聞かせて頂きました。大変でしたね、ご両親亡くされて貴方が2人の兄妹を育てているとか…… 』

「あ、はい……」

『それででしてね、今回息子に怪我をさせた件なんですが、子供同士の喧嘩ですし、こちらも打撲なので慰謝料などは請求できないのですが、やはり、今回のことは公生君への貴方のしつけがなっていなかったのではないですか? 』

「はい?」

『まぁ、あなたも保護者と言ったって高校生ですから、大して子育てに対する責任もないだろうし、あなた自体まだまだ至らないところだらけだろうから、仕方ないと思いますがね。あなたのような人が育てているから、弟さんもこんな子になってしまうんですよ。 』

『おい!おばさん「公生」……』

「この度はうちの弟が申し訳ございません。家でしっかりと言って聞かせます。」

『いえいえ、分かってくれれば大丈夫です。 』

「しかし失礼ながら」

『? 』

「貴方様は、国会で男女差別がなんだこうだと、訴えているようですが、そのような人が、高校生だからまともな人間を育てられないなどという差別じみたことを言ってしまっても良いのでしょうか。」

『な、なんですって?! 』

「このことが知られたら、あなた政治の世界から消されますよ。」

『小娘が調子に乗ってっ……! で、でも、あなたに私を消せるような頭脳を持ってるようには見えないわね』

「すいません、頭脳どうのこうのの話ではなく……はい、このボイスレコーダーがあるので、このご時世インターネットにこれを載せれば一気に拡散ですよ」